●こども保育学科3年/静岡産業大学 情報学部 国際情報学科 出身 山本 正道さん

高卒時には、「何の目標も目的もなかったので、とりあえず地元の大学の無難な学部学科に進みました」という山本さん。大学ではやる気にはなれず、
「ほとんどアルバイトをしているか、家で寝ているかでした」。しかし、大学3年で就職活動に取り組み始めると、真剣に将来を模索するようになった。すると、中学生の頃、乳児院で絵本の読み聞かせのボランティアをしていて、とても楽しかったという記憶が甦ってきて、「ああ、自分がやりたいのは、保育や幼児教育なのだと気づいたのです」。
だが、それには別の学校で勉強しなおす必要がある。今更できないだろうと、さんざん悩んだそうだ。でも、大学4年の夏休み前になって、思い切ってゼミの先生に相談してみた。すると、先生は賛成してくれたのだ。勇気を得て家でも打ち明けてみると、両親も、息子がやりたいことをみつけたことを喜んで、快諾してくれた。
学校を選ぶにあたっては、東京に出てみたかったこと、両親が「一人暮らしをしてみなさい」と言ってくれたこともあって、東京に的を絞った。篠原学園に決めたのは、立地が非常によいこと、校舎が新しくてきれいで、設備も充実していること、また、「こども保育学科は一期生になるということで、リセットしてイチから始める自分には、ちょうどよいと思ったからです」。
入学して半年、篠原学園での勉強はどうか?大学とは違うものかと聞いてみると
「まるで違います。大学では先生の言うことをノートに書き取れば済んでいましたが、ここでは答えのないことを自分の頭で考えて、表現しなければなりません。その難しさに悩まされています。でも、やりがいは満点です」と山本さん。ピアノも未経験から始めたが、
「丁寧な指導が受けられて、放課後にも練習ができるので、上達しています。最初に一曲弾けた時の達成感は大きかったですね」。今では弾き歌いもできるようになってきたという。また、少人数制のため先生方と語り合うことも多く、
「経験豊かな先生方との会話には触発されてばかりで、人間的な成長も促されます。とても恵まれた環境です」。
大変ではあるが、楽しく充実し、あっという間に月日が過ぎていくという。
月日といえば、保育の学科には2年制のところも多いが、篠原学園は3年制だ。そのことについて山本さんは「3年制でも、やるべきことはギッシリ詰まっていますから、もし2年制の学校に行っていたら、余裕がなくて、とてもついていけなかったと思います」。

卒業後には様々な活躍の場が考えられるが、まずは幼稚園の先生になりたいという山本さん。
「集団に溶け込めない子に手を差し伸べられるような先生になりたいです。自分もそういう子でしたので」。まだまだ女性が多い職場だということについては
「男性は男の子の視点に立つことができます。また、イベントなどにも男性ならではの発想が活かせます。何より保育や幼児教育にも、男女両方が携わっていく必要があると思うのです」。
だが、現状、大卒の男性が保育の学科に進むのは、本当に勇気のいることだっただろう。
「いや、諦めないで、今ここにいて本当によかったです」という山本さんは、将来きっと素晴らしい活躍を見せてくれるに違いない。